旬の食材 - 季節の美味しさを愉しむ

玉ねぎ

玉ねぎ

10月~12月(秋~冬)
品種が豊富で、全国各地で生産されていて、貯蔵性もよいので一年中出回っていますが、旬は秋。新玉葱は春。

選び方

・玉ねぎは頭の部分から傷んできます。頭をさわってみて肉質がしっかりとしているものがよいでしょう。押してやわらかいものは中が腐っていたり傷がある可能性があります
・首の部分は、乾いていて細くしまりのあるものがよいでしょう。
・芽や根の出たものは、水分や栄養分が少なくなってしまって味も落ちます。
・外皮がよく乾燥していてツヤがあり、かたく締まっていて重みがあるものがよいでしょう。
・皮が浮きあがっている感じのものは、皮の下にカビが生えている恐れがあります。
・黄玉ねぎは、表面にキズがなく外皮がパリっと乾燥し透き通るような茶色をしているものが良質です。赤玉ねぎや白玉ねぎを選ぶ時は皮の美しさを一番に見極めましょう。赤玉ねぎなら赤紫がくっきりと鮮明なもの、白玉ねぎもできるだけ白いものを選びましょう。白玉ねぎの緑がかったものは繊維がかたいので避けてください。

栄養

玉ねぎは野菜の中で最も糖質が多く、果糖、ブドウ糖、ショ糖がほぼ同量ずつ含まれます。糖類はほとんどがエネルギー源として消費されます。カリウム、亜鉛、リン、ビタミンB1、B2、Cなどを含みます。特筆すべき成分は、玉ねぎの刺激成分である硫化アリルなどのイオウ化合物です。硫化アリルは非常に揮発性の高い成分で、玉ねぎを切った時に涙がでるのはこの成分が原因です。硫化アリルは加熱すると非常に糖度の高いプロピルメルカプタンという物質に変化します。玉ねぎを加熱すると甘くなるのはこのためです。効能として、高血圧や糖尿病、疲労回復、精神安定、食欲増進に繋がります。

保存方法

ネットに入れて風通しのよい場所で吊るすか、紙袋に入れて口をあけ、涼しい、通気性のよい場所に置いて保存してください。冷蔵庫へ入れる必要はありません。
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