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みょうが(茗荷)

みょうが

6月~10月(夏~秋)が旬です。
今では、温暖な高知県で周年栽培されており、一年中出回っている野菜になります。中国が原産地ですが、今はほとんど中国では栽培されていないので、日本特有の香辛野菜です。

選び方

・身にはりがあり、丸みがあって、ふっくらとしているもの。(熟すと丸みを帯びてきます。)
・赤みがあって光沢があるもの。
・大きすぎるものは堅い。

栄養

みょうがというものは、決してたくさん食べるものではありません。通常は添える程度です。しかし、歯ざわりがシャキシャキしていて、さわやかな香りが食欲をそそります。夏バテ防止には一役かってくれます。みょうがの香りの成分は、アルファピネンという精油成分で、働きとしては、眠気を覚ましたり、発汗を促したり、呼吸や血液の循環を良くしたり、消化を促進したりします。辛味の成分には、口内炎やのどの痛みを抑える効果があり、熱を静めて、毒を制する働きがあります。ちなみに、「みょうがを食べ過ぎると物忘れがひどくなる」などと昔から言われますが、これは俗説のようです。

保存方法

みょうがは、乾くと独特の香りが失われてしまいます。冷蔵庫で保存するときは、保存袋に入れ霧吹きなどで水分を与えるようにします。塩漬けや味噌漬けにすると、保存期間は長くできます。冷凍保存するときは、洗ってみじん切りにして、小分けして平らにして冷凍します。一ヶ月くらいは保存できます。
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