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きゅうり

きゅうり

近頃、イボがなく、つるりとして皮が薄い「フリーダム」という品種のきゅうりを見かけるようになりました。6月~8月(初夏~夏)が本来の旬にあたりますが、栽培技術・(品種)の向上により一年中出荷されるにいたる。

選び方

・皮の色が濃く、はりがあるもの。
・いぼは痛いぐらいにとがっているものが新鮮。
・曲がっていても、味、鮮度、栄養に変わりはないが、太さは均一なほうがよい。
・切り口に白いトゲがでている。

栄養

きゅうりはビタミンも少なく、栄養豊富な食品とはいえませんが、カリウムが多く含まれている野菜です。カリウムは、体内の余分なナトリウム(塩分)を排出するため、高血圧の予防に効能があります。また、利尿作用によって肌のむくみを取ったり、夏場の熱中症対策にもなる栄養です。ビタミン類は、βカロテン(ビタミンA)やビタミンCが、比較的多く含まれています。βカロテンは、皮膚や粘膜を保護、眼の機能を保つ、ガン予防などの効能がある栄養成分です。ビタミンCは、ストレスや活性酸素から体を守ったり、しみ、そばかすの原因である、メラニン色素の沈着を防ぐ働きがあります。ただ最近、多くなった温室栽培のきゅうりは、天然のきゅうりと比べると、栄養、ビタミンの含有量が少なく、味も落ちるようです。なお、きゅうりは食べ物以外としても、軽いやけどや霜やけ、切り傷の応急処置に利用できます。きゅうりのおろし汁を、傷口に塗るだけで、炎症を抑える効能があります。

保存方法

・水気をふきとって、密閉せずにポリ袋へいれて冷蔵庫の野菜室へ。
・低温に弱い(5度以下にすると腐りやすい)。
・冬場は風通しのよい暗い場所で保存。
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